2019年のフランクフルトモーターショーで鮮烈な復活を遂げたランドローバー ディフェンダー。
7年が経った今、初めてのフェイスリフトが近づいている。
6月1日、米自動車メディア「CarBuzz」が、開発中のプロトタイプを初めてカメラで捉えた。
迷彩カバーに包まれながらも、変化の輪郭は十分すぎるほど見えてくる。
スパイショットから読み取れる変化は、フロントとリアの「両端」に集中している。
ボンネット、フェンダー、ドア——骨格はそのままだ。
最も目を引くのは、フォグランプの大胆な移設だ。現行モデルよりもずっと低い、ノーズの先端部分へ移動。形状も正方形から横長の長方形へ変わり、その上部には新たなベンチレーションダクトが加わっている。
単なるデザイン変更にとどまらず、インタークーラーへの吸気効率の改善も狙いとみられ、外観だけでなく走りへの影響も示唆される変化だ。
グリル中央に設けられた細長い水平スリット——通称「メールスロット」と呼ばれる現行の特徴的なデザイン要素は廃止されているように見える。フロントカメラもグリルメッシュ内へ移動し、顔つき全体がよりシンプルに整理される。
バンパーの形状が変わり、よりシンプルな一体型へ。バックランプは上方に移動し、現行モデルで気になっていたバンパー下部の「出っ張り感」が解消される見通しだ。
さらに小型のリアスポイラーが加わる可能性があり、空力性能と高速走行時の車内静粛性にも影響が出るかもしれない。
CarBuzzによると、後席はベンチシートから独立したキャプテンシートへ変更される見込みだ。見た目のプレミアム感だけでなく、実際の乗り心地にも大きな差が出る変更で、ロングドライブでの快適性が格段に上がるだろう。
CarBuzzは「今年のミュンヘンモーターショー(旧フランクフルト、現IAA Mobility)での発表もあり得る」と報じている。
※現時点はプロトタイプの撮影に基づく情報。最終仕様は変更される可能性がある。
変わったのは、端だけだ。
骨格は同じ。ボディは同じ。乗り込んだときに感じる「あれ」も、根本では変わらないはずだ。
7年かけて、世界中のオーナーが育ててきたイメージを、ランドローバーは軽々しく手放さない。フェイスリフトの「引き算の変化」に、その矜持が出ている。
ただ、細部は確実に動いている。
フォグランプの移設、バンパーの刷新、キャプテンシートの採用。乗ってきた年数が長いほど、その変化の感じ方は違うはずだ。
CHEERS PROJECT STAFF